ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:マグロ船の船長は、海賊のボスのように怖い人なのか?! (1/2) - ITmedia エグゼクティブ はてなブックマーク - ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:マグロ船の船長は、海賊のボスのように怖い人なのか?! (1/2) - ITmedia エグゼクティブ

この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。 「マグロ船は過酷だ」。そんなウワサは昔からまことしやかに言われていると思います。わたしはかつて、水産食品に関する技術者をしていたのですが、上司の思いつきでマグロ船に乗せられてしまったという過去があります。実際マグロ船に乗せられたことで、それはウワサなどではなく本当であることを実感しました。 1日のはじまりは朝6時で、釣り針を海に流しはじめます。...[続きを読む]

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船長に、「若手の漁師たちを見ているポイントってどこですか? 」と聞いたときには次のように教えてくれました。

 「昨日はできなかったけど、今日できたところ見よるかいのぉ」

 「そんな小さい差なんて、どうしたら分かるんですか? 」

 「え~、こんめぇことでええから、3つとか4つとか教えてあげんのよ。“こげーするとうまくできるど”とか、“そこに足を置くとアブねぇど”とか」

 「翌日、教えてあげたことができたところがあれば、褒めてあげるんですか?」

 「そげーじゃ。 1個でもできるようになったところがあれば、“できるようになったの”と声をかけてやんのよ」

 「じゃあ、昨日教えて、次の日になってもできていなかった部分はどうするんですか? 」

 「よっぽどアブねぇことでなきゃ、ほたくっちょく」

 「ええ~、放置しちゃうんですか?」

 「3つ教えたなかで、できるようになりよった1つをちゃんと気づいて褒めてやれば、言われた子は、『あ、船長はできちょらん残りの2つも知りよるな』っちゅーように、言わなくても分かるんど」

 「会社だとつい、できるようになった部分には何にも言わないで、できていないところばかりを“何回言えば分かるんだ? ”と指摘しがちなんです」

 「そげーしよると、若ぇ子は不満をためて言うこと聞かんようになるけぇのぉ」

 「監視にならないようにしつつ、若手を見るためにはできたところを見ておくことが大事なんですね」

 「ま~でも、危険なことについては、ちゃんと言わねぇといけねぇけんの。 “できたところを見る”っちゅーより、“できたところと、できてないところの両面を見ちょく”ちゅー感じかいの」

マグロ船の船長は、海賊のボスのように怖い人なのか?!


船長に、「若手の漁師たちを見ているポイントってどこですか? 」と聞いたときには次のように教えてくれました。

 「昨日はできなかったけど、今日できたところ見よるかいのぉ」

 「そんな小さい差なんて、どうしたら分かるんですか? 」

 「え~、こんめぇことでええから、3つとか4つとか教えてあげんのよ。“こげーするとうまくできるど”とか、“そこに足を置くとアブねぇど”とか」

 「翌日、教えてあげたことができたところがあれば、褒めてあげるんですか?」

 「そげーじゃ。 1個でもできるようになったところがあれば、“できるようになったの”と声をかけてやんのよ」

 「じゃあ、昨日教えて、次の日になってもできていなかった部分はどうするんですか? 」

 「よっぽどアブねぇことでなきゃ、ほたくっちょく」

 「ええ~、放置しちゃうんですか?」

 「3つ教えたなかで、できるようになりよった1つをちゃんと気づいて褒めてやれば、言われた子は、『あ、船長はできちょらん残りの2つも知りよるな』っちゅーように、言わなくても分かるんど」

 「会社だとつい、できるようになった部分には何にも言わないで、できていないところばかりを“何回言えば分かるんだ? ”と指摘しがちなんです」

 「そげーしよると、若ぇ子は不満をためて言うこと聞かんようになるけぇのぉ」

 「監視にならないようにしつつ、若手を見るためにはできたところを見ておくことが大事なんですね」

 「ま~でも、危険なことについては、ちゃんと言わねぇといけねぇけんの。 “できたところを見る”っちゅーより、“できたところと、できてないところの両面を見ちょく”ちゅー感じかいの」   

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:マグロ船の船長は、海賊のボスのように怖い人なのか?! (2/2) - ITmedia エグゼクティブ (via tatsukii)


1日のはじまりは朝6時で、釣り針を海に流しはじめます。この釣り針は、長~い1本のロープに2千本も付いています。ちなみに、“長~い一本のロー プ”がどれくらい長いかというと、なんと、「東京駅」から「富士山」くらいの距離にあたる、約100キロメートルもあります。これだけ長いロープですか ら、流し終わるのは6時間後の12時近くになります。

 このあとマグロが釣り針にかかるのを待つため、3時間停泊して静かにしています。この3時間は、漁師たちにとって貴重な睡眠時間にもなっていま す。15時になったら流したロープを巻き上げる作業を行うのですが、すべてが機械化されているわけではないので、かなりの部分を人力によって重いロープや 浮き玉など、仕掛け一式を巻き上げなければなりません。

 この巻き上げている途中途中にマグロが揚がるのですが、無事、ロープを回収し終わるのが、なんと12時間後の翌朝3時です。このあと、シャワーを浴びたりして、わずか2時間ほど睡眠をとり、また朝6時からのロープを流す作業に備えます。

 つまりマグロ船の漁師たちの睡眠時間は、最大でも5時間程度で、実働時間だけで17時間も体をハードに使って働いているのです。友人に元イワシ漁 の漁船で働いていた人がいて、彼に「マグロ船の漁師ってどう見られているの? 」とたずねたら、「漁師のなかでも、マグロ(漁)は過酷すぎて別格だ」と言 われました。

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:マグロ船の船長は、海賊のボスのように怖い人なのか?! (1/2) - ITmedia エグゼクティブ


例えば次のような労働災害があります。

  • サメに噛まれる
  • 猛毒のトゲを持つエイに刺されて死亡する
  • 足にロープがからまって、サメがいる海に転落する
  • 太い釣り針が手に刺さり、仕掛けごと海に投げ出される

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